Wonderful Goth Running

現在の目標は「UTMF2020完走!」なブログです

ハセツネCUP2018の参加録&完走記

2018年6月1日。日本山岳耐久レース長谷川恒夫CUP(ハセツネ)へのエントリー権を運よくGETできて…マジで完走に向けて取り組まないと…という気持ちになり、「目指せ!ハセツネCUP2018完走!」をテーマに始めた日記ブログでしたが、偶然にも…ハセツネCUPへの参加録&完走記の当記事が、100記事目となりました。見ている方にはほぼ関係ないと思われる…個人のランニングブログですが、毎日少ないながらも見ていただいている方が居てくださって、なんか…自然と応援されているような、そんな気持ちになってました。「こんなブログですが、いつもありがとうございます!おかげでハセツネCUP2018を完走できました!」の気持ちを込めて、参加録&完走記をまとめましたので、是非、ご覧いただければと思います!

当方のプロフィール

フルマラソンベスト:5時間14分 (2016年12月)

2018OSJ新城:9時間45分 (制限時間15分前)

2018年美ヶ原45K:7時間50分

など、定位置は、上位70%~95%程度のランナーです。ホントに大したことない。でも、ハセツネCUPをGOALできた。同じようなレベルの方、悩みをもつかたははたくさんいるはず…。そんな方に響けばいいなと思っています。

ハセツネCUP2018の結果

レース全体の結果

ハセツネCPのHPにリザルトが掲載されていました。

エントリー総数2,611名 出走者2,364名

フィニッシュ1,577名 完走率66.7%

第26回 ハセツネCUP(2017年) 大会結果|ハセツネ(長谷川恒男)カップ 日本山岳耐久レース

例年よりも、気温が高く(30度越え)、台風の影響でコースの荒廃があったとのことで、完走率が低めだという情報があります。確かにスタート時間の13:00に、日差しのない学校の校庭で待っている時間は、とても大変でしたし、夜間についても、自分はスタート時と全く同じ服装、アンダーウェア+Tシャツ+短パンのまま、1回も脱ぎ着をしませんでした。 

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※公式の距離も若干短く出るという噂のハセツネCUP。私の手元(SUUNTO)では、68km強でした。

私のFINISH‐TIME

18時間05分=660位前後でした!目標は時間内完走(=24時間以内)で、できれば20時間以内を目指したいという第2目標でしたが、いずれの目標も上回ることができて、今はうれしい気持ちで満たされています。とても気持ちがいい!

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区間ごとのTIME

スタート→第1CP浅間峠まで

→約6時間20分 

→通過順:1420番目前後

第1CP→第2CP月夜見駐車場まで

→約5時間01分/累積=約11時間21分

→通過順:880番目前後

第2CP→第3CP長尾平まで

→約4時間26分/累積=約15時間47分

→通過順:640番目前後

第3CP→GOALまで

→約2時間18分/累積=18時間05分

 →通過順:660番目前後

 道中、歩みを進めるごとに、道端で休んでいる人が多くなり、スタッフの方と話しをしているリタイヤっぽい人も増えてきて、かなりの勢いで順位が上がっていくのが、自分でもわかっていました。ハセツネCUPのタイム予測としては、3:3:4の法則があるらしく、スタートから第1CPと第1CPから第2CPの時間がほぼ一緒で、第2CPからGOALまでは、その時間の1.3倍強になるというものです。そのほか、スタートから三頭山までのタイムの2倍が、ほぼGOALタイムになるという法則もあるそうで、レース中は、この2つの法則に照らし合わせて、GOALに迎えに来てくれる奥さんへの到着時間の予想に使っていました。

※ハセツネ公式HPよりリザルトを拝借

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ハセツネCUP2018の水&補給食について

いろいろな方の情報やアドバイスを参考に、以下のような装備で臨みました。

goth.hatenablog.com

結果的には、スタート時に用意した水4.5Lは、第2CP月夜見到着時(約40km地点)に1Lほど残っており、大ダワ(約50km地点)ですべて無くなり、月夜見で補給した1.5Lは、その大ダワ以降、GOALまででちょうど飲み切るそんな感じでした。(御岳神社で念のため500mlは追加したけど、その前の大岳神社過ぎと長尾平前の水場はスルー) 補給については、用意したジェルの使用率は60%(14本)ほど、固形物はおにぎり2つは食べることができたけど、月夜見で楽しみにしていたチップスターは半分ほどでもういいや…となり、普段は大丈夫なカロリーメイトも、水のある御岳神社で食べましたが、食欲がなく…半分も食べずにザックの中にリターン。こんな状況でも空腹感に困ることはなく、比較的スムーズな補給でしたし、何より、第一CP通過時に、ハイドレ2Lへ手を付けていないことで、水の心配が無くなった時から、気持ちに余裕ができて、好循環になったと思います。

 

レース展開について(可能な限りの実況)

スタート→第1CP浅間峠まで(6時間20分)

①スタート→入山峠まで

スタートゲート通過:13:04

小和田橋通過:13:08

広徳寺入り口:13:13

今熊山登山口:14:09

奥宮さん&北島さん:14:56

入山峠:15:20

渋滞が想像よりもすごくて、完全停止なんて当たり前。ぼっち参戦の私は、スマホカメラで写真撮り放題。撮った時間が記録になるので、通過時間の詳細が残せました。入山峠(約7kmくらい)まで、2時間20分で、浅間到着が20:00過ぎそうで、このペースで完走できるのか?と、とても心配になっていました。

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②入山峠から醍醐丸~第1CP浅間峠まで

結局、渋滞は、自分の感覚では市道山分岐まで続いていたイメージ。その後は人は連なっているものの、完全停止のような場面はなかったと思う。なぜかというと、スマホカメラで写真を撮っていないから…(笑)。

醍醐丸到着:17:38

浅間峠通過:19:20

この区間より、小ピーク毎に休憩している人が増え、道端で豪快に寝ているor横になっている人が目立つようになりました。私は、渋滞中やペースが遅くなる登りでジェルや水の入れ替え、装備のチェックを行い、補給はすべて歩きながらを徹底するとともに、上りの心拍を150上限で決めて、苦しくならないぺースを遵守していました。遅くてもいいから、動き続けること。この作戦がハマった感があります。登山の経験上、腰下ろした休憩のあと、脚出にくくなるので…。結果的に、最初に腰を下ろして休憩をしたのは、約35km過ぎの三頭山山頂でした。

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※浅間峠もトップ選手のように走り抜け、越えたところで、スマホで1枚。

第1CP→第2CP月夜見駐車場まで(5時間01分)

三頭山山頂:22:49

月夜見駐車場(第2CP):0:21

土俵岳のあたりでしたか、8月の獣人キャンプにご一緒した方に出会い、15分ほど並走して、いろいろなお話をすることができました。この区間、水の心配も無くなり、三頭山山頂をどれくらいの時間で通過できるか?ということをテーマに、0:00だと、先ほどの法則ですと11時間の倍=22時間となるなぁ…なんて思いながら、これを一つの目安として、0:00までには…と、集中していた時でした。その方曰く、このペースなら0:00は余裕、23:00も切れるんじゃない?とのことで、さらに元気が出て、槙寄山~大沢山付近は、とても快調でした。が、さすがに自分でも頑張りすぎたと分かるくらいでしたので、三頭山山頂で5分休憩。鞘口峠に降りてからも、コーラやジェルの補給で5分ほど腰を下ろしてしまうように。あと1時間で”チップスターが食べられる…”をニンジンにして、鞘口峠からの登り返しを頑張り、トラバースっぽい道をひたすら進み、月夜見駐車場には、走ってインすることができた!この時点でスタートから約11時間半。試走の感じだと、8時間あれば…と思っていたので、19時間半がGOALの目安となりました。浅間峠通過時から、時間を詰めていることがわかり、さらなる好循環・元気がでてきました!

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 ※一刻も早く補給を済ませて、御前山に向かいたいが故の、ピンボケしている第2CPのPICです。それくらい気持ちが前に向いていたんだなぁと思っています。ちなみにこの時点での体の異常や変な痛みは特になく、脚の筋疲労が気になる程度でした。

第2CP→第3CP長尾平まで(4時間26分)

御前山:1:49

大ダワ:2:55

大岳山:3:54

長尾平:4:47

御前山&大岳山の登りが残るものの、2回試走して状況はつかめている。油断しているわけではないけど、すでにGOAL=完走は手にした!と確信していた。あとは、どれくらい早くGOALができるのか?自分のとの勝負だった。その勝負ポイントは、「大岳神社以降」それまでは、まだまだ脚を溜めるべきと判断し、心拍上限150をルールに、自分のペースで進んだ。途中抜いていく人もいたけど、抜く人数のほうが圧倒的に多い。そんなことも自信につながっていた感じもある。

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大岳山あたりで日の出かな?って思っていたけど、真っ暗だった。自分やるじゃん!って、少しだけ”うれし涙”が出たのもつかの間、大岳山の下りの岩場で、右足首を捻るが、5分経ったら痛くなくなったので、スルー。ちょっとした油断や気のゆるみが事故につながりそうで、気を引き締めた瞬間でもあった。

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この間の試走の時、ここで飲んだなっちゃん(オレンジ味)がかなりうまかった。その味を思い出してしまったので、パワージェルのハイドロ(オレンジ味)を即補給して、なんとか気持ちをやり過ごした。

第3CP→GOALまで(2時間18分)

日の出山山頂:5:28

FINISH:7:05

長尾平を過ぎたら、日の出山への登りがあるものの、下り基調となり、エンディングが始まる。ハセツネ55km標識以降、長尾平付近までの林道っぽいところで、脚を使いすぎたか…御岳の商店街の舗装路が脚に響く。ここにきて、頑張りたい金毘羅尾根の計画に下方修正が必要な状況に…。ちょうどその時奥さんからメールが届き、電話で折り返しの連絡…18時間30分=7時30分までに到着できれば御の字、19時間くらいかも…と伝える。日の出山では、スタッフの方が、日の出に間に合いましたねーあと16分です!と言っていた。

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日の出は待たなかった。脚はほぼ終わっていたけど、走れないことはない…もしかしたら、17時間台いけるかも?そんな気持ちがわいてきて、山頂ではジェルとベスパを投入し、エンディングロードに望む。しかし、ここにきて、両足の親指の爪が、靴にあたってかなりの痛さ。それでも「平坦」と「登り」は走れるので、できるだけ頑張ってみる。結果、日の出山山頂からGOALまで1時間30分強なので、通常時よりあまりかわらない感じで進めたのかなぁと。残念ながら、18時間は切ることができなかったけれど…。

GOAL後、会場を去る際のFINISH地点にてf:id:tptsuyo:20181009160348j:image

目標を大きくクリアする結果ということで、GOAL予定時刻が前倒しになった。よって奥さんが到着していなかった。そんな中、ひとりでGOAL直後は、興奮して、気持ちが高まっていた。今までに味わったことのない感情。「マジで70kmのレース完走しちゃった?」「なんかすげー数の人を抜いたんだけど、これって幻覚ってことないよね?」とか…。同時に、来年にリトライしたい感情も湧いてきた。今年は初めてのチャレンジ。今年の経験を生かして、レースの内容をブラッシュアップできるのか?まずは、ハセツネ30のエントリーと、優先権をとれるように、スピード強化かなぁ…。(スタミナ型なので…)

ちなみに、今晩は、疲労抜きRUN3kmに奥さんと一緒に行ってきました。ハセツネのフィニッシャーTシャツ着ちゃいました✌。f:id:tptsuyo:20181009233736j:image